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自分は趣味でイスラームについて調べています。できればアカデミックな理解になるようにと、努めて幅の広い意見のある著書やコーランの解説書などを読みふけっては学問の迷路にはまり込んで苦悩しているわけですけれども。

自分の通う大学でイスラームの歴史や中東の情勢についての授業があり、そのオリエンテーションに参加しました。2人の先生が別々の切り口で生徒にイスラームというもの、いわゆる”中東”という地域のガイダンスをされていました。

個人的に、先生は中立でなければならないと考えています。親イスラームでも親ユダヤでもダメだと思います。なぜなら生徒は基本的に受動的で授業で学んだ事が全てになるからです。

例えば、よくアメリカのメディアはイスラームの信者は総じて西洋にコンプレックスを持ち、常に屈折した危険な集団だと報道されます。News Weekにそんな白痴みたいな本の広告があって驚きました。書いたのはアメリカ人で、わざわざエルサレムまで行って聖墳墓教会でイスラーム信者になんくせをつけて怒られたエピソードを忌々しそうに書いていました。

まず、違う国、しかも情勢が不安定でアラブ諸国と戦争状態にあるイスラエルへ行き、イスラエルが自分勝手に占領しているエルサレムで、キリスト教信者の派閥の争いでイスラム教の人間に管理を頼まざる終えなくなった聖墳墓教会へ行き、アメリカの流儀で中に入ろうとして、管理をしているムスリムが「今はダメです」と止めたのにお国柄なのか知りませんが強引に入ろうとして、それで怒られた。ただそれだけの事。

その頭の悪いアメリカ人は有名な批評家らしく、そいつが言うには、アメリカや西洋諸国から凶悪なイスラム教を信じる人間を一人残らず追放するべきだ、だそうです。もしそれをキリスト教に置き換えたら、まさに血管が切れそうなぐらいに激怒しながらお得意の薄っぺらい批評を書くんでしょう。

このように、いわゆる大手メディアの中にも池沼がいるわけでして。こいつらが発言権を持ち、捏造したカスみたいな文章がお茶の間に流れるわけですね。受動的な人はそれを信じてしまうかもしれない可能性があるけれど、自分の幼稚な自己陶酔が満たされてご満悦な批評家は気にもしない。

自分は、知識層は、そんな事をしてはいけないと思うわけです。もちろんこれはイスラーム問題だけに収まる話ではありません。日本で言うなら、捕鯨問題。中国ならチベットにおける民族浄化、ドイツにおけるネオナチの外国人襲撃事件。

今年は歴史の授業を多くとりました。その授業の中で、情報を分別して知識を吸収し、問題がなんであるかを理解する姿勢を培っていこうと思います。
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